『第125回日本外科学会定期学術集会』に参加しました。

 仙台で開催された第125回日本外科学会学術集会に参加しました。桜満開のタイミングで開催された集会には、全国から多くの外科医と、そして研修医・学生も参加していました。外科医不足が叫ばれ、外科の持続可能性が懸念される昨今の時勢を反映し、今回も外科医を増やす取り組みや外科医を取り巻く環境改善をテーマにしたセッションの数々が組まれていました。その一環として、今回の集会では初めて、学会が各都道府県から数名ずつ学生を招待するという企画がありました。徳島大学からも外科に興味を持つ学生が参加しました。学生向けに企画されたセッションでは、各領域で活躍が顕著な中堅外科医たちが、それぞれのキャリアや外科の魅力を熱く語りました。多くの学生と外科医が一堂に会した第一会場は明るく活気溢れる雰囲気に包まれ、学生からも多くの質問が飛んでいました。スマホを使った会場アンケートでは、学生の80%が外科医になりたい(その他は未定)と回答し、招待されたことへの忖度があったかもしれませんが、私はそのレスポンスはほぼ額面通りに受け取ってよいのではないかと感じました。外科医の魅力に関しては、自らの技術で治療できること、そして、それに対して患者さんから感謝されることは医師冥利に尽きると、プレゼンターたちは語っていました。外科医は皆そう感じていると思います。徳島大学でも引き続き学生たちに外科の魅力を感じてもらえるよう、私たちが良い治療を行っているところを見せていきたいと思います。

文責 滝沢宏光

徳島大学から参加した学生と記念撮影

 

 宮城県仙台市で開催された第125回日本外科学会定期学術集会に参加しました。当教室からは滝沢宏光教授と私の2名が参加しました。学会期間中の4月10日に仙台市では桜が満開を迎えており、街中で見かける桜並木がとても綺麗でした。気温もとても過ごしやすかったです。
 今回の学会ポスターは仙台出身の漫画家で『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの作者である荒木飛呂彦氏が手掛けられています。週刊少年ジャンプを読んで育った世代としては参加せざるを得ませんッ!!カッコよいロゴの入ったコングレバックも頂きましたッ!
 私の発表内容は進行食道癌に対する術前化学療法としてのweekly docetaxel plus low-dose cisplatin and 5-FU (DFP)療法の有効性と安全性についてです。DFP療法は徳島大学独自のレジメンで20年以上の使用経験があります。現在の標準レジメンはDCF療法でありますので、独自性や有用性について発表してきました。他にはDCF療法のマネジメント、ICIの使用法などの発表を拝聴しました。
 到着初日の夜には牛タン定食を頂くことができました。翌日の学会会場では徳島大学時代の同級生との21年ぶりの再会があり、とても懐かしく嬉しかったです。短時間の仙台市滞在でしたが、とても充実していました。
 最後になりましたが、発表の機会を与えて頂きました滝沢教授始め、留守中の病棟業務を担当頂いた教室の先生方、事務の皆さまにお礼申し上げます。

後藤正和

   

     【発表演題】
      《ポスターセッション(113) 》肺-手術手技-3
       司会 滝沢宏光

      《サージカルフォーラム》
      進行食道癌に対する術前化学療法としてのweekly docetaxel plus low-dose cisplatin and 5-FU(DFP)
      療法の有効性と安全性の検討
       後藤正和,井上聖也,藤原聡史,馬場彩花,竹原恵美,行重佐和香,竹内大平,藤本啓介,乾 友浩,
       住友弘幸,宮本直輝,坂本晋一,笹 聡一郎,森下敦司,三崎万理子,井上寛章,河北直也,鳥羽博明,
       滝沢宏光

2025.04.14