『第124回日本外科学会定期学術集会』に参加して

 4月18日、19日、20日と愛知県で開催された第124回日本外科学会定期学術集会に参加させていただきました。
 当教室からは後藤正和先生が「当科における食道癌に対するICI投与の現状について~術後補助と切除不能・再発症例における安全性と治療効果について~」というテーマで発表されました。当教室の食道チームの先生方は手術のみならず、化学療法にも積極的に取り組んでおられますので、治療成績に関しての貴重なデータの発表であったのではと思います。
 井上聖也先生は、「地方大学において外科医不足を補うために~特定看護師の役割~」といテーマで当院の特定看護師についての取り組みについて発表されました。井上先生が講師となって育成された特定看護師の活躍について発表され、その上で働き方改革やタスクシフトにおける課題について話されていました。
 私は、若手に伝えたい内分泌外科手術テクニックというテーマで「縦隔内甲状腺・副甲状腺腫瘍に対する縦隔鏡手術の有用性」について発表させていただきました。食道チームの先生方にご指導いただいて当科では縦郭鏡手術を行っており、非常に有用な術式と考えています。今までにも何回か同じテーマで発表させていただいていますが、あまり好意的なコメントはいただけません。今回も今まで同様、少し否定的なコメントをいただいたように思いました。悔しく思いましたが、やはり新しい取り組みについて有効性を理解してもらうためには、最初は否定的な意見が多いのかもしれません。めげずに自分の意見を発信していくことが大切だと思いました。
最後に留守の間、病棟で診療を行なっていただいた先生方、大変お世話になりました。

三崎万理子

 

【発表演題】
  《ワークショップ》縦隔内甲状腺・副甲状腺腫瘍に対する縦隔鏡手術の有用性
    三崎万理子,井上聖也,細川暉雄,竹内大平,坂本晋一,住友弘幸,宮本直輝,森下敦司,藤原聡史,後藤正和,
    鳥羽博明,滝沢宏光

  《サージカルフォーラム》地方大学において外科医不足を補うために~特定看護師の役割~
    井上聖也,後藤正和,藤原聡史,細川暉雄,竹内大平,高杉 遥,坂本晋一,住友弘幸,宮本直輝,森下敦司,
    三崎万理子,河北直也,鳥羽博明,滝沢宏光

  《一般演題》当科における食道癌に対するICI投与の現状について
                  ~術後補助と切除不能・再発症例における安全性と治療効果について~
    後藤正和,井上聖也,細川暉雄,髙杉 遥,森下敦司,藤原聡史,鳥羽博明,滝沢宏光

2024.04.22