『第110回日本消化器病学会総会』に参加しました。

 5月9日(木)~11日(土)にかけて徳島で開催されました第110回日本消化器病学会総会(会長:徳島大学大学院消化器内科学教授 高山哲治先生)に参加しました。とても規模の大きな学会であり、1969年に徳島で本学会大会が開催されて以来55年ぶり、総会の徳島開催は初めてのことになります。
 10日夜にはJRホテルクレメント徳島において拡大プログラム委員会が開かれ、光栄にもご紹介いただき参加して参りました。高山教授始め消化器内科の先生方のHospitalityを感じるとても盛大な会でありました。普段から消化器内科の先生方にはとてもお世話になっており、個人的にも親交を深められたように思います。
 私は11日午後の『進行食道癌の新しい治療戦略』というセッションで発表して参りました。食道癌における免疫チェックポイント阻害剤(以下、ICI)の使用経験、治療効果と安全性、今後の展望(術前治療への応用や放射線治療との併用)など今後に向けて参考になる発表を拝聴することができました。特に印象深かったのは嚥下障害を持つ進行食道癌症例においてもICI+FPレジメンで早期からdysphagia scoreの改善が得られていることでした。
 食道癌治療においてICIは有望な治療選択肢と考えています。引き続き食道癌の予後改善に向けてICIに関する知見を深めていけるように取り組みたいと思います。
最後になりましたが、このような発表の機会を与えていただき、ありがとうございました。

後藤正和

     

    【発表演題】
     《ワークショップ》切除不能進行・再発食道癌に対するICIを組み入れた治療戦略の安全性と有効性について
      後藤正和,井上聖也,細川暉雄,髙杉 遥,森下敦司,藤原聡史,鳥羽博明,滝沢宏光

2024.05.14