『第29回日本遺伝性腫瘍学会学術集会』に参加しました。

 2023年6月16日、17日に高知市で開催された第29回日本遺伝性腫瘍学会学術集会に参加しました。
「BRCA遺伝学的検査の結果inconclusiveとなった3例」について、ポスター発表でした。今回はポスター掲示のみで、質疑応答も無かったのが残念でした。
遺伝診療の現状や課題について、2日間様々な発表を聴講することができました。近年BRCA1/2遺伝学的検査の保険適応が拡がり、乳癌診療において遺伝の分野は切っては離せないものとなっています。しかし、血縁者診断が進んでいないことや関連診療科との連携、地域における遺伝診療の均てん化の問題など、まだまだ課題はたくさんあります。今回の学会では婦人科や泌尿器科など、普段あまり聴く機会のない他科の先生方の発表も聴くことができたのも良かったです。
 学会会場では高知で有名なアイスクリンを配布していたり、キッチンカーが来ていたりといったおもてなしもありました。高知で勤務していた時にお世話になった方々にも会うことができました。
 私自身、現在臨床遺伝専門医の取得を目標の1つにしており、今後も遺伝診療について学びを深めていきたいと思っています。

行重佐和香

2023.06.26