『第35回日本内分泌外科学会総会』に参加しました。
6月15日から17日にかけて長野県松本市で第35回日本内分泌外科学会総会が開催され、参加させていただきました。
当科からは、井﨑富由実先生が「排便時の努責が誘因となった甲状腺被膜出血の1例」、坂本晋一先生が「レンバチニブ投与により難治性気胸を発症した甲状腺未分化癌の1例」についてポスター発表を行いました。他施設の先生方にも興味のあった症例のようで、たくさんの質問をいただきましたが、井﨑先生はいつもの通り冷静沈着に的確に質問に対して回答していました。坂本晋一先生は、私の座長と時間が被ってしまい、発表を見ることはできなかったのですが、終わった後にとても清々しい様子だったので、きっとうまく発表が終わったのだと思います。
私は、ポスター発表の座長をさせていただきました。今回のポスター会場では本当にたくさんの人が来ていました。また、全体として、甲状腺の学会の特徴だと思うのですが、施設間の垣根が全くなく、重鎮の先生方からも気さくに質問が飛んでくる、とても賑やかなポスター発表でした。質問があまりにも来るので、座長としては時間内に終わるようまとめるのが大変でしたが、とても楽しかったです。また、「VANS甲状腺悪性腫瘍手術の手術成績」について、発表させていただきました。手術ビデオを全国学会で提示するのは初めてでしたので、どんなコメントをいただけるのかととても緊張していました。でも、手術手技の正確性について褒めていただくことができ、本当に嬉しく思いました。課題はまだまだありますが、良い手術ビデオを提示することができるよう、今後も研鑽を積んでいきたいです。また、「いつも通りの阿波弁炸裂の発表だね。ほっこりしたよ。」と馴染みの先生に声をかけていただき、私にはたくさんの指導医が全国にいらっしゃって、恵まれた環境で仕事ができることを非常に有難いと思いました。
コロナが終息しつつある中で初めての全国学会でした。現地での直接の意見交換や懇親会など、他施設の先生方との交流は刺激になりました。明日からの診療に生かせるよう、勉強したことをもとに頑張っていきたいと思います。
三崎万理子