『第45回日本呼吸器内視鏡学会学術集会』に参加しました。
2022年5月27日(金)、28日(土)に長良川国際会議場・都ホテル岐阜長良川において開催された第45回日本呼吸器内視鏡学会学術集会に参加してきました。現地とWebのハイブリッド開催でしたが、私は教育講演の演者とワークショップの座長などの役割をいただいたこともあり、久しぶりに現地参加させていただくこととしました。
会長を務められた岐阜県総合医療センターの浅野文祐先生は、今はどこの施設でも使われるようになった仮想気管支鏡ナビゲーション(VBN)の生みの親です。会長講演では浅野先生が若かりし頃に、夜を徹してCT画像を基に気管支鏡検査のための3D画像構築を行っていた話や、企業との共同開発を進めた際の苦労話、その後海外でも認められるようになっていったまさにサクセスストーリーを披露してくださり、私も会場で胸を熱くしながら拝聴しました。大切なことは科学的検証をしっかり行うことや、学会・論文発表をすること、また学会参加などを通じて他の研究者と交流・親睦を深めることであるといったメッセージも込められていました。私も今回現地参加させていただいたことで多くの先生方と交流することができ、たくさん話をすることができました。Web参加の何百倍もの刺激をもらった気がします。
会場となった長良川国際会議場は世界的な建築家・安藤忠雄氏のデザインによるもので、とてもユニークな造りで会場内を行き来するのに何回も迷いました。会議場を出ると、そこは長良川と金華山が拡がる風光明媚なロケーションで、晩には河原から鵜飼漁も見ることができました。プログラムも学会運営も浅野先生の熱意とおもてなしをひしひしと感じるものばかりで、やはり現地参加はいいなと再認識した次第です。
留守中お世話になった教室の皆さんに感謝しつつ、どんどん学会に出かけるようみんなの背中を押していきたいと思っております。
滝沢宏光
【発表演題】
《ワークショップ2》単孔式、多孔式VATS、RATSにおけるリンパ節郭清のこだわりと本音
座長 滝沢宏光
《Posterセッション48》その他の手術(良性)2
座長 近藤和也
《教育講演》Cone-beam CTガイド下気管支鏡
滝沢宏光
《Oralセッション》
末梢肺病変に対するCone-beam CT併用EBUS-UT法の導入
河北直也,滝沢宏光,宮本直輝,坂本晋一,高嶋美佳,鳥羽博明,川上行奎,吉田光輝,近藤和也
コンベックスEBUSは局所進行食道癌の気管・気管支浸潤の診断に有用である
鳥羽博明,西野豪志,河北直也,坂本晋一,宮本直輝,高嶋美佳,川上行奎,近藤和也,滝沢宏光
悪性気道狭窄に対する気道ステント留置例の検討
高嶋美佳,鳥羽博明,坂本晋一,宮本直輝,河北直也,川上行奎,近藤和也,滝沢宏光
《一般演題》
Endobronchial Watanabe Spigotを用いて喀血を制御し得た3例
坂本晋一,河北直也,鳥羽博明,宮本直輝,高嶋美佳,川上行奎,近藤和也,滝沢宏光