近藤和也教授の最終講義

 令和6年2月22日(木)に、臨床腫瘍医療学分野 近藤和也教授の最終講義が、藤井節郎記念医科学センターで開催され、多くの先生方、後輩たちが近藤先生の最後の講義を受けました。
 近藤先生が胸部・内分泌・腫瘍外科学に入局してから、30年余りの間に築き上げてきた臨床、研究、教育について、発表されました。中でも印象的だったのが、木の絵でした。近藤先生が築き上げてきた事が、木の枝のようにたくさんあり、それぞれが成果をあげられた研究であったり、臨床であったりと、たくさんの業績を残され、そして今でも引き継がれていることでした。私に言い換えると、一本の竹ぐらいでしかありません。近藤先生は、本当にすごい先生であったと思い返しました。
 そして、近藤先生は後輩たちの指導にも熱心でした。あまり言葉では示されなかったと思いますが、近藤先生の背中を見て、育ったたくさんの素晴らしい先生方が今も活躍されています。私が入局したての時、近藤先生にご指導いただき、初めて日本外科学会に参加し、発表したことを思い出しました。どのように発表していいのかわからない状態でしたが、近藤先生から発表のコツを教わり、なんとか発表できました。無事に終わったと安心していたところ、優秀演題賞に選ばれ、一緒に表彰式に出た記憶が思い出されました。やっぱりすごい先生であったのだなと思いました。一緒に仕事や学会活動ができ、本当に勉強になりました。
 これからは近隣病院の院長となられますが、お体に気をつけて、これからもご指導よろしくお願いします。これまで徳島大学大学院 胸部・内分泌・腫瘍外科学の教室のためにありがとうございました。近藤先生の信念を受け継ぎ、これからも頑張っていきます。

                               井上聖也

 

2024.03.25