市民公開講座『がん治療のチーム医療~徳島大学における最新の取り組み~』に参加しました。
令和6年3月20日、徳島大学長井記念ホールにて『徳島大学大学院市民公開講座 令和5年度中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム がん治療のチーム医療~徳島大学における最新の取り組み~』が開催されました。当科からは、滝沢教授と私が参加させていただきました。今回は、がん治療におけるチーム医療ということで、内科、外科、薬剤師、看護師、栄養士、理学療法士のメンバーで講演を行いました。
私は、「がんの周術期治療におけるチーム医療~外科医の立場から~」というテーマで講演させていただきました。以前から行っているチーム医療についてのお話で、周術期に様々な職種のスタッフが関わり、チームで患者さん一人ひとりに最良の医療を提供することを中心に述べました。食道癌の周術期は多くのスタッフが毎日関わってくださり、術前化学療法の有害事象発生の減少、術後合併症の減少、予後の延長という成果を得ることができております。これらについて説明し、さらに縦隔鏡下食道切除術を行っている数少ない施設として、市民の方々にアピールしました。
そして、その他の演者の先生方とはいつもチーム医療の一員として一緒に働いており、食道外科についての講演会のようにも感じました。私も勉強になり、有意義な時間を過ごすことができました。最後に滝沢先生の閉会の挨拶は、参加してくださった患者さん、またはご家族の方々の心を引き付けるものでした。
私が発表した内容のほとんどが、先代の教授である丹黑先生や清家先生、吉田先生から教わったことであり、先輩方が築き上げてきてくれたからこそと思いました。徳島大学 胸部・内分泌・腫瘍外科学のアピールができたと思います。これからも先輩方から受け継いだものをさらに発展していけるように頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
井上聖也