優秀演題賞を受賞しました。

 第46回日本呼吸器内視鏡学会学術集会で「Cone-beam CTガイド下極細径気管支鏡下生検におけるチャネル径の違いがもたらす意義」をシンポジウムで発表させていただき、優秀演題賞を頂きました。採択演題の3演題にのみ与えられる栄誉ある賞を頂き、大変光栄に思います。徳島大学呼吸器外科では2003年から「CTガイド下極細径気管支鏡」を導入し、2015年からは「Cone-beam CTガイド下極細径気管支鏡下生検」に発展。この時期から私も関わるようになりました。技術の進歩はすごいもので、3mmの気管支鏡に1.7mmのチャネルを搭載できるようになったことから、2017年からはチャネル径の大きい極細径気管支鏡を用いることで、「Cone-beam CTおよび超音波併用の極細径気管支鏡下生検」を進め現在に至ります。この20年にわたる当科の歴史とそのノウハウの蓄積が評価され、本賞の受賞に至ったものと思います。同じ事をやり続けること、それを発展させていくこと、それを残る形として報告し続けること(Respiration, 2019. Respirology, 2021. JTD, 2023)が全国でも認められるために大切なのだと実感しました。この間に多くの先生方が検査に関わられ、それらの検査を蓄積頂いたことを心より感謝申し上げます。外科ですので気管支鏡診断のみが本業ではありませんが、手術のレベルも上げつつ、気管支鏡診断もさらに発展していきたいと思います。

河北直也

2023.07.04