【アンケート企画】大学病院勤務を終えて:井﨑先生編
新年度が始まり半月あまりが過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。どの病院も新しいメンバーと心機一転頑張られていると思います。
新年度最初のアンケート企画として、昨年度に当科入局、3月まで一緒に働いた井﨑富由実先生に大学病院で外科医生活最初の1年間を終えてのアンケートに答えていただきました。
Q1:大学病院での勤務を終えての率直な感想をお願いします。
周りの先生方に支えられ助けていただいた1年でした。手術でも病棟でも一つずつ丁寧に指導してくださり、少しずつ外科医としてできることが増えていったと思います。手術に関しては入局前に想像していた以上に執刀の機会をいただき、多種多様な手術を経験することができました。様々な分野の手術に興味がある私にとっては、二外科内をローテートして各分野の手術に参加できたのは本当に良かったです。
Q2:昨年度1年間に執刀した手術、行った検査について教えてください。
肺癌手術21例(肺葉切除8例、区域切除3例、部分切除10例)
乳癌手術27例(乳房全摘15例、部分切除12例)
甲状腺手術12例
その他手術10例
気管支鏡検査16例
Q3:印象に残った手術について教えてください。
1つ挙げるなら、呼吸状態が悪くECMO導入した中での肺の手術です。様々な科の先生方に協力を得て行った手術でしたし、何より心臓血管外科の同期と合同で手術を行ったのでとても印象に残っています。他にも後出血を来たしてしまった症例や初めて完遂した肺葉切除など、苦い思いをしたものもあれば達成感のあるものもあり、それぞれ鮮明に覚えています。
Q4:これはもう少ししておけば良かったなという反省点があれば教えてください。
化学療法で入院される患者さんの管理など、化学療法の使い方や副作用に関して知識が乏しく難しかったので、もっと勉強するべきだったと思いました。手技に関しても、手術の前後で予習復習をしっかり行う事が大事だと実感したので、今後の課題にしようと思います。
Q5:井﨑先生は4月から四国こどもとおとなの医療センターでの勤務です。病院が変わり、求められる役割も大学病院とは違うと思います。今年度の目標について教えてください。
四国こどもとおとなの医療センターは消化管を主とした、救急の多い病院と聞いていますので、まずは自分で診断して治療に繋げられるようにしようと思います。大学での1年とは全く異なる分野なので不安もありますが、楽しみつつ執刀もどんどん増やしていきたいです。
井﨑先生、新しい職場で大変な中、ありがとうございました。この1年間様々な手術を数多く経験したことはこれからの外科医人生で貴重な財産になると思います。新天地でさらに多くの経験を積んだ先生とまた一緒に働ける日を楽しみにしています。
追記)胸部・内分泌・腫瘍外科学教室は若手外科医に豊富な執刀機会を与えられる環境が整っております。
そして一緒に働く仲間を随時募集しております。