『食道がんの患者教室』を開催しました。

 11月27日にがん診療連携センターにご協力いただき、初の試みでありました「食道がんの患者教室」を徳島大学病院外来棟5階の日亜ホールBlueで開催しました。ここしばらく外来診療中に、患者さんから食道がんについてもっと知りたいという声が多く、これは開催するべきだと強く思っていました。実際、本当に患者さんが集まるのか?という不安はありましたが、予定していた人数を遥かに上回る患者さんとご家族の方が集まってくれました。ほとんどの方が術後でしたが、中には現在、化学療法を行っている方や手術を予定している方なども参加してくださいました。
 滝沢先生の挨拶から教室が始まり、私の堅い「食道がんについて」の話があり、栄養士の小河先生から「術後の食事の仕方」について非常にわかりやすいお話がありました。宮本先生をはじめ、病棟の秋山師長や山口主任、後藤師長など様々な職種の方も手伝いに来てくれました。まさにチーム医療でした。
 長く時間をとった語らいの場も、それぞれの患者さんたちが積極的に我々に質問してくれたり、患者さん同士で体験談を話されたりと、あっという間に1時間半が経過しました。会場も話しやすい雰囲気でした。患者さんを代表して、お二人がこれまでの経過について語ってくださり、患者さんたちに大きな希望を持っていただけたと思います。我々も大変勉強することができました。最後には三崎先生の挨拶で締めくくりましたが、残って患者さん同士で話される方も多くおられました。
 無事に終了することができ、ほっとしました。このような教室を行うことの大切さを感じ、多くの収穫を得ることができました。患者さん一人一人と向き合うことが一番大事であるということを再認識しました。
 ご協力いただいた先生方、スタッフの方々、本当にありがとうございました。定期的に続けていけるようこれからもご協力をよろしくお願いします。

井上聖也

2024.11.28