研修医対象手術トレーニングに参加して

7月31日、研修医を対象とした手術トレーニングを開催し、研修医の先生方から感想をいただきましたので、紹介させていただきます。 

 

 今回、胸部・内分泌・腫瘍外科の先生にお招きいただき、ウェットラボに参加させていただきました。血管の剥離操作、結紮、切離などの手術手技を本番さながらの状況で修練させていただき、それらの手技を先輩医師から直接の指導を賜り、大変貴重な経験となりました。
 若輩の外科医として日ごろは、なかなか触れることのできないエネルギーデバイスやステープラを実際に手に取って使わせていただく機会でもあり、大変緊張もあり、ハンズオンが終わった直後は一気に疲労感が溢れ、のどが渇きました。本番さながらの緊張感の中で充実したトレーニングができた証拠だと思います。今回、このような機会を設けていただき、本当にありがとうございました。外科医となっていくうえで大変大切なステップを進ませていただけたと思います。次回があれば再びぜひ参加させていただきたいです。

徳島大学病院 研修医 遠藤鋭人

 

 徳島大学アニマルラボで開催された手術トレーニングに参加させていただきました。
 今回は左肺上葉切除を研修医2名で行いました。私は開胸するところまでを担当しましたが、実際に電気メスやLigasureを手術という枠組みの中で使用するのは初めてだったため、非常に貴重な経験になりました。これまで実習や研修、ハンズオンセミナーで手術機器の使い方の基本は分かっているつもりでしたが、いざ自分で生物に使用するとなると緊張し、難しさを感じました。最初にメスを入れた瞬間や血管処理、肋骨切離の感覚は今でも手に残っています。
 手術は見て学ぶことももちろん大切ですが、実際にするとより学びが深くなると感じたラボでした。しかし、実際にメスを持たせていただくには、正確な解剖の知識と技術の修練が必要ですので、今回のような機会を生かしてスキルアップしていきたいと思います。
 最後になりましたが、声をかけてくださった鳥羽先生、坂本先生を始めとする胸部・内分泌・腫瘍外科の先生方、またラボの準備に携わってくださった皆様、ありがとうございました。

徳島赤十字病院 研修医1年次 松永康佑

2024.08.22