若手医師スキルアップセミナー『英語嫌いの私が徳島から米国へ~外傷外科医を目指して~』を開催しました。

令和4年度キャリアアップ講演会 若手医師スキルアップセミナー                    

 「英語嫌いの私が徳島から米国へ
               ~外傷外科医を目指して~」

   演者: 牧  秀則先生 済生会神奈川県病院外科

2022年7月15日(金)
   藤井節郎記念医科学センター2階 多目的室

 

 現在も、新型コロナウィルスの影響により、学生の皆さんは対面授業や学外実習の制限、臨床実習の中止などを余儀なくされ、学生時代に自分の将来を想像するような出会いや幅広い医療を学ぶ機会が減ってきています。そこで、我々の教室に属しており、米国医師そして外傷外科医を目指している牧先生に講演を依頼し、今の大学生活に刺激的な話をしていただきたく講演会を開催しました。そして、学生に限らず、研修医、高校生にもご参加いただき、非常に活気のある講演会となりました。

 牧先生は、平成28年に徳島大学を卒業後、京都で初期研修を終え、胸部・内分泌・腫瘍外科学教室に入局、後期研修を徳島県内の関連施設で行った後、徳島大学病院に勤務していました。我々と一緒に勤務した後、横須賀米海軍病院で外科医として勤務、様々な経験を積み、英語を勉強し、米国国家試験を現在も目指しております。これまでにStep3まである米国医師国家試験をStep2まで合格されています。

 講演会は、現地とweb参加のハイブリット形式で行いました。多数の方々のご参加をいただき、50名近い参加者となりました。牧先生が、米国医師、そして外傷外科医を目指しているきっかけや米国医師を目指すために経験した出会いについてなど、様々な話をしていただきました。
 中でも興味深かったのが、アメリカは表現力やコミュニケーション能力が重要であり、自分をアピールすること、人とのつながりを大切にする国であることです。日本人には欠けている能力ですが、この能力は医師にとって最も大切な能力です。患者さんやご家族とのコミュニケーションは、医療をする中で最も必要な能力であり、学生時代に習得すべき能力であると思います。このコロナの中、webでミーティングや授業を行い、コミュニケーション能力を学ぶ機会が減っている学生さんには、非常に勉強になったかと思います。
 そして、高い目的意識をもって渡米を目指している姿に誰もが刺激的な講演でありました。われわれにも高い志を持った牧先生に圧倒され、さらなる目標を持ち、今後も精進していきたいと思いました。
 お忙しい中、ご参加いただいた皆様方、ありがとうございました。また、このような機会を増やしていきたいと思います。医局員の皆様方もありがとうございました。

                                       井上聖也

2022.07.20