第38回日本内分泌外科学会総会に参加しました。

 6月4日~6日に大阪国際会議場で開催された第38回日本内分泌外科学会総会に参加しました。
会場は川沿いに位置しており、宿泊先から毎日歩いて通いました。初夏の気持ちの良い景色を眺めながら会場へ向かう時間も、学会の思い出の一つとなりました。
 当教室からは辻 彩花先生が、甲状腺未分化癌に対して気道ステントを留置した症例について発表しました。中国四国甲状腺研究会でも発表した演題でしたが、その際よりもさらに理解を深めており、質疑応答にも自ら適切に対応していました。担当医として患者さんに真摯に向き合いながら診療を行い、学問的な理解も積み重ねてきた成果が十分に伝わる発表だったと思います。発表後には、当教室OBである田中先生から診療内容についてお褒めの言葉をいただき、大変嬉しく感じました。
 藤本先生も中国四国甲状腺外科研究会に続き、未分化癌として手術を行ったものの、肺転移病変は濾胞癌由来である可能性が示唆された症例について発表しました。前回の発表後に病理医の先生方とさらに議論を重ねており、その点についての質問にも的確に回答していました。
いずれの症例も、食道外科や呼吸器外科の先生方に大きくご協力いただいたことで、より良い治療につなげることができた症例でした。当教室の強みである多診療科連携や、地方大学でありながら進行癌治療に積極的に取り組んでいる姿勢、そして若手医師が日々真摯に研鑽を積んでいることを発信できたのではないかと思います。
 私自身は今回初めてシンポジウムで発表する機会をいただきました。甲状腺内視鏡手術における副甲状腺の同定・温存の工夫について発表するとともに、当科オリジナルの縦隔鏡を用いた副甲状腺摘出術についても紹介しました。大変緊張しましたが、非常に貴重な経験となりました。
 これまで積み重ねてきた努力を評価していただけたことは大きな励みとなりました。また、このような場で発表できたのは、日頃から診療を支えてくださる医局員の先生方のおかげであり、改めて感謝の気持ちを強く感じました。
最後になりますが、学会参加中に留守を預かり、日常診療や病棟業務を支えてくださった先生方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

三崎万理子

  【発表演題】

  《シンポジウム》
   内視鏡下手術の副甲状腺の同定・温存の工夫
    三崎万理子,井上聖也,阿部祐也,遠藤鋭人,松井 栞,辻 彩花,竹内大平,藤本啓介,宮本直輝,
    森下敦司,河北直也,後藤正和,鳥羽博明,滝沢宏光

  《一般演題口演》
   原発巣と肺転移巣で組織像が異なった甲状腺未分化癌長期生存の1例
    藤本啓介,三崎万理子,阿部祐也,辻 彩花,宮本直輝,滝沢宏光

  《Under45セッション》
   甲状腺未分化癌による気管狭窄に対する気管ステント留置がQOL改善と治療への橋渡しに寄与した一例
    辻 彩花,三崎万理子,藤本啓介,宮本直輝,滝沢宏光

2026.06.08