第22回日本乳癌学会中国四国地方会を終えて

 この度は第22回日本乳癌学会中国四国地方会の当番世話人を高松市立みんなの病院の加藤剛志先生と私の2人で担当させて頂きました。準備をするにあたり、中四国の多くの先生方にご協力頂き無事に開催することができました。心より感謝申し上げます。また医局員の先生方、徳島県の乳がん診療に携わる先生方、メディカルスタッフの方々にもご協力頂きましたこと重ねてお礼申し上げます。
 特別講演では石田理事長にお越し頂き、「乳癌学会として地方会に求めること~若手の育成を中心に~」という演題名でご講演を賜りました。将来を見据えた石田先生の熱い思いが伝わってくるご講演で、多くの方にご参加頂くことができました。
 今回の地方会では、従来の地方会の体制を残しながら若手の活躍できる場を提供したいと考え準備を進めました。MIRAY1セッションでは徳島大学医学部5年生の星加さんや研修医の杉本先生、佐藤先生が登壇し会場を盛り上げてくれました。また、学生セッションや研修医セッションでは徳島大学医学部5年生の花野さん、市民病院の杉本先生、吉野川医療センターの佐藤先生が優秀演題賞を受賞しました。
 優秀演題セッションでは、当科の阿部先生が最優秀演題賞を受賞しました。期待通りの堂々としたプレゼンテーションで実力を発揮してくれました。
 会場はいつも以上に若い先生方の参加が多く、活気があり私の意図にそった地方会となったと感じております。これもご参加頂いた皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

文責:井上寛章

【発表演題】

 当番世話人、《特別講演》座長、《市民啓発セミナー》総合司会
  井上寛章

《MIRAY1セッション》若手乳腺外科医特別企画『徳島で待っとるけんな~!中四国乳腺のMIRAYは明るいんじょ!』
  パネリスト 笹 聡一郎
  コメンテーター 行重佐和香
  スペシャルコメンテーター 井上寛章

《一般演題》症例報告1
  座長 乾 友浩

《初期研修医セッション》
  座長 行重佐和香

《ランチョンセミナー》トリプルネガティブ乳癌周術期治療の変遷~これまでの自験例から~
  笹 聡一郎

《デジタルマンモグラフィグランプリ【解説】》
  講師 笹 聡一郎

《優秀演題セッション》左乳癌術後に発生した放射線関連骨外性骨肉腫の1例
  阿部祐也,井上寛章,竹原恵美,行重佐和香,藤本啓介,乾 友浩,笹 聡一郎,森下敦司,後藤正和,
  上原久典,滝沢宏光

《一般演題》遺伝性乳癌卵巣癌症候群に対し、半年毎のサーベイランスを行い早期発見できた2例
  松井 栞,井上寛章,阿部祐也,竹原恵美,行重佐和香,藤本啓介,乾 友浩,森下敦司,笹 聡一郎,
  三崎万理子,奥村和正,後藤正和,滝沢宏光

《学生セッション》針生検における非浸潤癌周囲のTILsは浸潤癌の存在を予測できるか
  花野文音,井上寛章,笹 聡一郎,乾 友浩,三崎万理子,行重佐和香,奥村和正,竹原恵美,藤本啓介,
  森下敦司,鳥羽博明,後藤正和,坂東良美,滝沢宏光

《初期研修医セッション》症候性放射線脳壊死に対してbevacizumabが有効であった乳癌脳転移の1例
  佐藤 薫,行重佐和香,竹原恵美,藤本啓介,乾 友浩,森下敦司,三崎万理子,井上寛章,後藤正和,
  滝沢宏光

2025.10.17