『第36回日本内分泌外科学会総会』に参加しました。

 5月23日から25日に福岡県久留米市の久留米シティプラザで開催された第36回日本内分泌外科学会総会に参加させていただきました。
 坂本晋一先生は、穿刺吸引細胞診に免疫染色を併用が甲状腺原発悪性リンパ腫の診断に有用であることを発表してくれました。当院では甲状腺原発悪性リンパ腫の診断にルーチンで行っている診断方法で、簡便で非常に有用な検査方法と考えています。フロアからも多数の意見をいただき、この方法を宣伝することができたと思っています。
また、徳島赤十字病院から細川暉雄先生も参加してくれ、甲状腺低分化癌に対し、レンバチニブを使用し、間質性肺炎を発症した症例について報告してくれました。どの質問にもきちんと明確に回答しており、症例を理解して勉強していることが伝わる発表だったと思います。甲状腺の学会で発表してくれるのは3回目になりますが、成長している姿を感じることができました。
 私は、縦郭鏡下甲状腺切除術のCadaver trainingについて発表させていただきました。徳島大学の保有するCadaver training施設の有用性について報告するとともに、当科の特色である臓器横断的な協力のもとで行うことのできる縦郭鏡手術の有用性についてアピールできたと思います。ご指導いただいた食道チームの先生方、ありがとうございました。
 懇親会では、久留米ラーメンを楽しみ、また他施設の著名な先生方とたくさん交流することができました。たくさんの刺激をいただくことができました。また日々の診療に行かせるよう頑張っていきたいと思います。

三崎万理子

 

【発表演題】

《ポスター6》甲状腺 良性疾患他①
  座長 三崎万理子

《一般口演》縦隔内甲状腺・副甲状腺腫瘍に対する縦隔鏡手術のCadaver surgical trainingについて
  三崎万理子,井上聖也,細川暉雄,竹内大平,髙杉 遥,坂本晋一,宮本直輝,森下敦司,藤原聡史,後藤正和,
  鳥羽博明,滝沢宏光

《一般演題》穿刺吸引細胞への免疫染色が診断に有用であった甲状腺原発悪性リンパ腫の2例
  坂本晋一,三崎万理子,細川暉雄,竹内大平,髙杉 遥,宮本直輝,森下敦司,井上聖也,藤原聡史,後藤正和,
  鳥羽博明,板東良美,上原久典,滝沢宏光

《一般演題》レンバチニブ投与により間質性肺炎をきたした甲状腺低分化癌多発骨転移の1例
  細川暉雄,三崎万理子,竹内大平,乾 友浩,髙杉 遥,坂本晋一,住友弘幸,宮本直輝,森下敦司,井上聖也,
  藤原聡史,後藤正和,鳥羽博明,滝沢宏光

2024.06.03