『第36回日本内視鏡外科学会総会(JSES 2023)』に参加しました。
2023年12月7日~9日にかけてパシフィコ横浜で開催されました、第36回日本内視鏡外科学会総会(JSES 2023)に参加しました。教室からは藤原聡史先生と私が参加しました。藤原先生は食道癌手術における腹腔鏡下胃管作成について、私は胸腔鏡手術における左側臥位と腹臥位による術後短期成績の比較検討について発表しました。腹臥位手術になって術後反回神経麻痺は減少しており、体位による手術操作の差があるのかという質問をいただきました。総会を通して、食道癌全般と噴門側胃切除後の再建に関する発表を聴講しましたので、今後の臨床に還元したいと思います。
機器展示では富士フィルムの酸素飽和度イメージング機器を見てきました。10月から同社のデモ機をお借りして食道癌手術で使用していますが、来年からの市販に向けて準備されていました。縫合不全減少のための至適な胃管血流評価法は食道癌手術におけるテーマです。
今回4年ぶりに全員懇親会が開催され、主催である秋田大学より秋田の物産、名産品を提供いただき、味わうことができました。会場では、高知赤十字病院の山井礼道先生、徳島赤十字病院の湯浅康弘先生、西岡康平先生、東徳島医療センターの古北由仁先生とお会いしました。写真は秋田のなまはげとの一枚です。
内視鏡手術ではロボット支援手術の増加が著しく、当科でも導入に向けた準備を進めなければなりません。新規の手術支援ロボットの開発も進んでおり、学会での情報収集は重要であると思います。
最後になりましたが、留守中外来・病棟業務をご担当いただきました先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。
後藤正和
【発表演題】
腹腔鏡下胃管作成における手術時間短縮に向けての取り組み
藤原聡史,竹内大平,髙杉 遥,住友弘幸,井上聖也,後藤正和,鳥羽博明
当院における腹臥位胸腔鏡下食道亜全摘術の術後短期成績について~上縦隔リンパ節郭清における有用性~
後藤正和,竹内大平,髙杉 遥,住友弘幸,藤原聡史,井上聖也,鳥羽博明