第60回日本肺癌学会学術集会に参加しました。
2019年12月6日から8日に大阪国際会議場で開かれた第60回日本肺癌学会学術集会に参加致しました。テーマは「Toward a World without Lung Cancer」であり、新しい肺癌の診断・治療法の他にも、予防、検診、チーム医療、アドボカシー、緩和ケアなどの側面にも配慮したプログラム編成となっていました。私たちが専門とする外科分野では、ロボット手術や単孔式胸腔鏡手術などの新しい手術方法のビデオセッションや、化学療法や放射線療法を併用した最近の集学的治療方法などのセッションが多数企画されました。また、今回は第60回の記念大会ということもあり、参加者に記念誌が配布されたり特設ブースが設置されたりなど、これまでの肺がん診療を振り返る会でもありました。
当科からは5題の演題を発表させていただきました。肺癌の基礎研究から、新しい切り口での画像診断方法、気管支鏡下のインターベンションなど、当科の幅広い診療経験や実績、今後の展望を広く発信できたのではないかと思います。また、他施設の発表や討議などを聴くことで、様々な施設が創意工夫を凝らして肺がん診療の発展に寄与しようと取り組んでいることを実感し、日々の診療に対するモチベーションが上がりました。
留守中の病棟業務等を負担してくださったスタッフの皆様、誠にありがとうございました。演題の予行演習にもお付き合い下さり、貴重な意見を頂きましたことにも深く感謝しております。学んできたことを活かせるように、これまで以上に頑張っていこうと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。
松本大資
【発表演題】
《ワークショップ》右肺動脈閉鎖症を伴う右下葉肺癌に対し、胸腔鏡下肺葉切除を行った1例
松本大資,鳥羽博明,近藤和也,溝渕 海,竹原恵美,宮本直輝,高嶋美佳,河北直也,坪井光弘,川上行奎,
吉田光輝,滝沢宏光,丹黒 章
《一般演題(口演)》クロム工場従事者の肺癌におけるMLH1遺伝子のメチル化の検討
坪井光弘,近藤和也,副島志帆,六車京香,溝渕 海,竹原恵美,宮本直輝,高嶋美佳,松本大資,河北直也,
鳥羽博明,川上行奎,吉田光輝,滝沢宏光,丹黒 章
《一般演題》
定量的三次元CT解析から上皮内癌、微小浸潤癌を予測できるか
吉田光輝,小川博久,湯浅将生,竹原恵美,宮本直輝,高嶋美佳,松本大資,河北直也,坪井光弘,鳥羽博明,
川上行奎,滝沢宏光,近藤和也,丹黒 章
蛍光顕微鏡を用いた肺腺癌浸潤診断についての検討
滝沢宏光,竹原恵美,宮本直輝,高嶋美佳,松本大資,河北直也,坪井光弘,鳥羽博明,吉田光輝,川上行奎,
近藤和也,丹黒 章
気管瘻を伴った進行肺癌による気道狭窄に対し気道ステント留置により長期にわたり良好なQOLを維持できた1例
高嶋美佳,鳥羽博明,柿内聡司,宮本直輝,松本大資,河北直也,坪井光弘,川上行奎,吉田光輝,滝沢宏光,
近藤和也,丹黒 章