『世界肺癌学会』に参加しました。

 2025年9月6日から9日までスペイン・バルセロナで開催された世界肺癌学会に、河北直也先生、藤本啓介先生、辻 彩花先生とともに出席してまいりました。台風の影響で急遽便を変更する必要があり、出発直前まで落ち着かない状況でしたが、なんとか徳島を出発し、羽田から深夜便でロンドン・ヒースローを経由してバルセロナに到着することができました。

 学会では「Real-World Validation of Other Disease Morbidity After Lung Cancer Surgery Using a Japanese Database in Reference to JCOG0802/WJOG4607L」を発表いたしました。本研究は、JCOG0802試験の結果を背景に、肺葉切除と区域切除後における他疾患罹患率と予後との関連について、日本のJMDCデータベースを用いて解析したものです。会場は世界各国の研究者・臨床家で埋め尽くされ、発表時の緊張感と迫力は大きな刺激となりました。私のポスターに足を止めてくださったオーストラリアの先生に「Do you have any questions?」と勇気を出して声をかけましたが、十分に聞き取れず、英語力の不足を痛感いたしました。日本人の先生からも質問をいただき、研究の新たな課題を見出すことができました。

 学会参加の合間には、スペイン文化や建築にも触れることができました。フラメンコの公演は圧巻で、1時間があっという間に過ぎました。本場のフラメンコは非常に迫力があり、その情熱に魅了され、思わず街中でカスタネットを購入してしまいました。ガウディ建築はどれも曲線や光の使い方が美しく、建物を「美しい」と強く感じたのは初めての体験でした。

 今回のWCLC参加を通じて、国際学会の場で研究を発表する緊張感や、自らの研究を世界に発信できた達成感を味わえたことは、大きな財産となりました。一方で、語学力の不足を痛感し、今後は研究・臨床のみならず、語学力の向上にも積極的に取り組む必要があると感じました。初めての国際学会を経験し、大学ならではの貴重な機会をいただいたことを改めて実感しております。この経験を次回の国際学会に活かせるように新たな一歩を踏み出したいと考えております。
 3泊6日という長期間にわたり日本を離れていた間、手術、病棟、外来業務を担ってくださった医局員の皆様、そして発表に際してご指導いただいた滝沢教授、また大学からは以下のご支援をいただきました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。
  竹内:令和7(2025)年度 国際学会研究発表支援
  藤本:令和7(2025)年度 高度医療人材養成拠点形成事業に係る学会参加旅費支援

竹内大平

 

【発表演題】

Use of an Ultrathin Bronchoscope With a Larger Working Channel Enhances Diagnostic Yield in Cone-Beam CT-Guided Transbronchial Biopsy
  Kawakita N, Baba A, Matsui S, Takehara E, Fujimoto K, Takeuchi T, Miyamoto N, Morishita A, Toba H,
  Takizawa H

Real-World Validation of Other Disease Morbidity After Lung Cancer Surgery Using a Japanese Database in Reference to JCOG0802/WJOG4607L
  Takeuchi T, Yoshioka T, Yagi K, Matsui S, Baba A, Takehara E, Fujimoto K, Miyamoto N, Morishita A,
  Kawakita N, Toba H, Ishizawa K, Takizawa H

A Case Study of Multiple Nodular Lesions in the Anterior Mediastinum Detected on Preoperative Imaging
  Fujimoto K, Kawakita N, Baba A, Takehara E, Takeuchi T, Sakamoto S, Miyamoto N, Sumitomo H, Morishita A,
  Toba H, Takizawa H

Airway Stenting for the Treatment of Airway Stenosis in Advanced Lung Cancer; a Study of 20 Patients With Advanced Lung Cancer
  Baba A, Endo H, Abe Y, Matsui S, Takehara E, Fujimoto K, Takeuchi T, Miyamoto N, Morishita A, Kawakita N,
  Toba H, Takizawa H, Tsuji A

2025.09.16