新入職Dr.アンケート:竹内大平 先生編
9月も半ばとなり暑さも一段落しつつありますが、いかがお過ごしでしょうか。少し間があいてしまいましたが、新入局員のインタビュー第2弾です。
今回は平成26年卒業、竹内大平先生にアンケートを答えていただきました。
Q1:大学病院での生活となってそろそろ半年近く経ちますが、習得できた知見や技能はありましたか?
今までと違う環境(指導医やコメディカル、エネルギーデバイス含めて)で手術をすることで、自分の手術手技を見直す良いきっかけになりました。また、上部消化管内視鏡やPICC挿入はあまりしたことがなかったので、新しく習得できた技能だと思います。
Q2:竹内先生は初期、後期と続けて徳島日赤で研修されていますが、大学病院というのを意識し始めたのはいつ頃でしたか?きっかけは何かありましたか?
いつかは入局と考えていましたが、きっかけは学年の近い先輩や同期の消化器外科専門医取得でした。日赤では外科医として消化器外科、呼吸器外科ともに広く診療してきましたが、どちらの専門医も取得できていない状況で焦りを感じ、呼吸器外科の専門性を高めたいと思い大学病院へ入局を決意させていただきました。
Q3:入ってみてどうでしたか?ブラックでしたか?それとも前の職場の方がブラックでしたか?
当教室は驚きの白さです。みんなで負担を分担して、滝沢教授の下、支え合って診療しています。徳島赤十字病院外科もつらいことは分け合って、うれしいことは分かち合って、個々の負担は減らして全体のQOLを向上させる診療体制ができていたと思います。これも石倉先生、川中先生、湯浅先生をはじめとした当教室出身の先生方のご指導あってのものと思います。今も上司、同僚、後輩に恵まれているのは、医局の雰囲気のおかげだと思います。
Q4:少し時間は経ってしまいましたが今年度の抱負を教えてください。
今年は呼吸器外科だけでなく、食道、乳腺、甲状腺をローテートすることで、みなさんのお役に立てればと思います。顔と名前を覚えてもらい嬉しいです。
来年度以降は大学院に入学し、学位取得を目指したいと思います。そのために今年はたくさんの論文を読んで研究テーマを見つけようと思っています。
Q5:学生や研修医のうちは大学病院よりも市中病院が魅力的に見える人も多いと思います(私自身も卒後は市中病院→5年目で入局でした)。そういう時期を経て大学病院に入った竹内先生から進路、専門を考える上での学生、研修医へのアドバイスをお願いします。
市中病院はCommon disease や救急対応を広く学ぶという点では有利だと思います。私が研修を行った徳島赤十字病院は環境面も整っており、非常に多くのことを学ばせていただきました。今現在私は卒後9年目ですが、外科医は手術をするだけでなく、疾患としての手術適応、患者さん個人としての手術適応を医学的にそして人間的に考える必要があります。その選択が本当に医学的に正しいのか、それを吟味して後世に伝える社会的役割もあります。私個人としては手術だけが好きというより、患者さんに寄り添い、人生の大きな選択の手助けができればと思っていました。そのため、市中急性期病院での経験だけではなく、医学に対する見識を深めるために母校の医局へ入局しました。医師人生は長いので、いろいろ環境を変えることはプラスになると思います。
竹内先生、力の入ったアンケート回答ありがとうございます。
私のコロナ療養期間中には色々と助けていただきました。先月は暑さ以上にみなさんコロナ対応で大変だったと思います。まさか徳島県で連日2000人を超す感染者が出る日が来るとは思いませんでした。大学病院もやっと通常体制に戻りましたが、しばらくは気が抜けない日が続きそうです。忙しい日常業務に加えコロナ対策と大変ですが、皆でがんばりましょう。
文責:宮本直輝