第72回日本食道学会学術集会に参加しました。

  

2018年6月27日~29日に宇都宮のホテル東日本宇都宮で開催された第72回日本食道学会学術集会に参加してきました。今回は、福島県立医科大学の加藤広行先生が会長を務められました。当科からは丹黒教授はじめ、吉田卓弘先生、井上聖也先生とわたくし西野豪志が参加してきました。今回わたくしは、初日に教育セミナー、2日目に発表、3日目に座長という、スケジュールのため初日からフル参加となりました。しかも今回、2日目に初めて開催された食道王決定戦(Eso-1グランプリ)にも井上先生とチームでエントリーしていたため、非常に内容の濃い学会となりました。

宇都宮と言えば、やはり餃子でしょう。初日の夜は、吉田先生とふたりで餃子、2日目は懇親会で餃子、3日目は井上先生と行列のできる店に並んで餃子と、餃子三昧の毎日でした。

2日目の午後に食道王決定戦の予選会が開催されました。食道に関する知識を問うグランプリで、井上先生とチームで意気揚々と参加しました。ある程度、事前に問題を予想していたのですが、予想を超える難問ばかりでした。問題をいくつか抜粋しますと、

  1. 第1回食道疾患研究会の開催地は?もちろん徳島ですね。これは自信満々。
  2. 栃木といえばイチゴが有名ですが、イチゴの出産量は全国何位?1位ですって。
  3. 世界で初めて胸部食道癌の根治術が行われたのは、1913年ですが、その年に起こった出来事で正しいのはどれ?正解は徳川慶喜が死去した年でした。
  4. 今回の学術集会の会長である加藤先生の出身大学は?群馬大学が正解だそうです。
  5. 好酸球性食道炎に特徴的な内視鏡像はどれ?難しい。
  6. 逆流性食道炎の治療に用いる薬で、間違っているものは?これは簡単。
  7. 色々な国の言葉で「食道」を表すもののうち、間違いはどれ?なんと!
  8. 食道学会の機関紙である「Esophagus」の現在のインパクトファクターはいくつ?
  9. 次の有名人の中で、食道癌で亡くなっていないのはだれ?これは常識。
  10. ALDH1遺伝子型のNN型が最も多い県、つまり酒が強い県民が多い県は?岩手?
  11. 第68~72回の日本食道学会の開催地はどれ?
  12. 食道狭窄を起こす疾患はどれ?
  13. 東京-宇都宮間の新幹線は最短何分?

などです。全部で20問あり、とてもいい問題ばかりだと思いましたが、自己採点では、半分くらい間違ってしまいました。さすがに半分間違ったら、決勝には残れないだろう・・・となかば諦めていました。

そのあとの自分のポスター発表は無難に終わり、懇親会で決勝戦が行われました。
決勝には残っていないと決めつけていたぼくらは、丹黒先生とともに宇都宮餃子とビールですでにほろ酔いの状態でした。しかもぼくも井上先生も、ばりばりのフラッシャーなので、誰がみても酔っぱらっているとわかるような顔の色をしていました。決勝進出チームとして、われら「チーム丹黒」が呼ばれ、まさか!と思いながら二人とも真っ赤な顔で壇上へ。
決勝戦は、食道に関する知識を問う早押し大会でした。決勝に進出したチームは、大阪大学、群馬大学、防衛医科大学など、偏差値の高そうな強豪ばかりでした。ほろ酔いの僕らは、頭の回転がのろく、他のチームがどんどん得点を獲得していく中、ボタンを押すこともできませんでした。後半になると、とりあえず押せ!という先輩たちのアドバイスに従い、何度か押しましたが、大外れの回答を口走って、恥をかいてしまいました。それでも、チャンス問題で、顆粒細胞腫の内視鏡像にピンときて、大正解。2ポイントを獲得し、一矢を報いることができたので、まぁ満足でした。優勝は防衛医科大学のチームで、立派な盾と賞金をもらっていました。うらやましい。

最終日には、無事に座長も務め上げ、帰路につきました。今年の学会は、食道王決定戦というイベントに参加し、とても想い出に残る学会となりました。また、食道疾患に関する知識もたくさん吸収しましたので、明日からの診療にどんどん生かしていきたいと思います。2年後、この日本食道学会が徳島で開催されます。今回の学会を参考にして、準備を進めていきたいと思います。最後になりましたが、学会参加に際して、病棟をお守りくださった先生方と、このような機会を与えていただいた丹黒 章先生に深く感謝いたします。

文責 西野豪志(平成16年卒)

  

今年も日本食道学会に参加しました。吉田先生、西野先生、井上、そして丹黒先生も一緒に参加しました。茨城県の宇都宮市で開催されました。
 今年から、食道王決定戦(Eso-1グランプリ)という食道についてのクイズ大会が開催されました。もちろん参加しました。
 発表は、28日の夕方に西野先生と井上がありました。様々な質問があり、非常に勉強となる討論ができました。Eso-1グランプリの予選が、昼にあり、出場しました。「チーム丹黒」で出場しました。予選は25チームほど二人一組で出場しました。食道についての非常にマニアックなクイズが多く、難しかったです。夕方の全体懇親会で出場チームの発表と決勝戦があるとのことでした。
 発表も終わり、丹黒先生も含め全体懇親会にでました。おいしい餃子をいただき、楽しく会話が弾みました。そして、出場チームの発表がありました。なんと、決勝進出しました!!壇上に6チームが、勝ち残り決勝戦を行いました。問題はどれも難しく、なかなか答えることもできませんでした。一問、西野先生が正解し、2点を獲得しましたが、圧倒的に防衛大学チームが強く、優勝してしまいました。でも、丹黒食道外科をアピールできたと思います。
 翌日の朝に吉田先生の英語での発表が終わり、学会は終盤を迎えました。しかし、まだまだ最終イベントが残っていました。サッカー親睦会です。豪華な食道の先生方と去年から毎年行われるようになったサッカー大会です。非常に楽しい時間を過ごすことができました。
 食道外科として徳島大学をアピールできた学会でした。また留守中、病院を守ってくれた先生方に感謝いたします。ありがとうございました。

文責:井上聖也

2018.06.28