10月24-26日に京都で開催されました日本癌治療学会総会に参加しました。

The 45th Annual Meeting of Japan Society of Clinical Oncology

第45回日本癌治療学会総会

平成19年10月24日(水)~26日(金)の期間、京都で第45回日本癌治療学会が開催されました。 呼吸器外科からは滝沢先生が、微小肺腫瘍性病変に対するCTガイド下コイルマーキングの有用性について、食道・乳腺・甲状腺外科からは私が、食道癌の治療前生検組織の免疫染色の結果をもとにdocetaxelをFP療法に併用した化学療法において、thymidylate synthaseの発現と治療効果(生存率および奏効率)との間に関連性が認められるということについて報告してきました。

発表以外にも、第13回中山恒明賞受賞記念講演や会長講演などでいろんな話を聞いてきました。
「医師は癌を治すのではなく癌をもつ患者を治すのだ」とする理念を持たれていた中山恒明先生の意向にふさわしいとして、数年前から日本癌治療学会で中山恒明賞の選考、授賞式をするようになったようです。今回は、膀胱癌に対する膀胱温存を目指した治療戦略という内容の研究成果の報告で、筑波大学大学院泌尿器科学講座 赤座英之教授がこの賞を受賞されました。ステージに娘さんと一緒に登場され和やかな雰囲気で始まり、普段聞くことない他領域の話を聞くいい機会になりました。また、今回の会長の平岡真寛先生は、これまでに温熱療法や高圧酸素療法+放射線治療の領域など放射線治療に関わってこられた放射線治療学の教授で、会長講演では、放射線治療に抵抗性を示す低酸素領域の癌細胞をどのように克服するかなどの話を聞くことができました。癌研有明病院の院長に移られた武藤徹一郎先生は、縦割りを取り除いた臓器別の新しい形のカンファレンスを癌研有明病院originalで”Cancer board”と名づけてチーム医療に役立てていることなどを外科医の立場から熱く講演してくれました。

当科でも取り組んでいるよりよいチーム医療を作るための工夫や、食道癌の治療には欠かせない放射線治療についての知識を知るいい機会になりました。


(吉田卓弘 tyoshida@clin.med.tokushima-u.ac.jp