JUNE 4-8, 2010 CHICAGO, ILLINOIS

American Society of Clinical Oncology 46th Annual Meeting 2010

Preoperative diagnosis of sentinel lymph node(SLN) metatasis using 3D CT lymphography(CTLG)
  : A new technology for sentinel node navigation

  Misako Nakagawa, Masami Morimoto, Taeko Nagao, Yasushi Nakagawa, Akira Tangoku

American Society of Clinical Oncology(ASCO)Annual Meetingに参加して

 これまで数々の日本の学会で発表してきたCTLGの演題がPoster sessionで採択され、この度、アメリカ・シカゴで開催されるアメリカ癌学会に参加して参りました。出発前にはMr. Donald Sturgeに指導を受け、発表に備えました。英語で箇条書きにするノウハウを教えていただき、またDiscussionを繰り返す事で予行演習にもなりました。
 12時間のフライトを経てシカゴ・オヘア空港に到着しました。到着したその日に観光もかねて、地上344mのJohn Hancock Centerの頂上から街を一望し、Double Deck バスで市内を一周しました。Michigan湖沿岸、メインストリート、シカゴ美術館、町の様子がすぐに把握できて、その後の生活には不自由する事は全くありませんでした。シカゴは1871年の大火以降、街は碁盤の目状に整備され木造建築を禁止したことから、建築家達の格好の市場となってビル建設が盛んに行われたそうです。治安もよく、地理がシンプルで非常に過ごしやすい街でした。またミシガン湖沿岸にある国際外科学会の外科歴史博物館には古代からの医療の歴史が分野別、国別に展示されており興味深く見学する事が出来ました。日本ブースには華岡青洲や日本で開発された胃カメラ、Staplerや日本人唯一殿堂入りされた中山恒明先生の銅像などが展示されておりました。最も興味深かったのは手術器具が昔から形が変わっていないと言う事です。新しい器械もどんどん開発される現代にあっても普遍的に変わらない道具をみると、地域や世代が違っても変わらない外科医の真理を感じました。シカゴ美術館ではゴッホやルノアール、エルグレコなど本物の絵画を鑑賞しました。
 ASCO Annual Meetingは北米最大のコンベンションセンターであるMcCormick Placeで開催されます。とにかく広い!会場から会場まで移動するのに一苦労でした。ポスター会場は広大な展示場の一角に用意されていました。薬物治療(特に分子標的治療薬)の演題が多い中でCTLGの演題は異質な感じではありましたが、たくさんの質問を受けました。画像検査は日本と諸外国とでは事情が異なります。予想通りCTLGの費用に関する質問がいくつかありました。また“造影剤がリンパ管に移行するメカニズムをどう考える?”と言う質問も受けました。新しい画像検査として面白い!と評価して下さる先生もおり、有意義なDiscussion timeでした。ASCOに参加して勉強になったのは臨床試験についてです。臨床試験の結果を吟味する力を養う必要性を感じました。EBMの基本をもっと勉強しなければいけません。逆にこのような臨床試験の数字で治療方針が決まるのならば正確に遂行し、正確に検討すべきだとも感じました。
 何はともあれ、世界的な学会に参加させていただく事が出来て、非常に良い経験ができました。これもASCO参加を快く応援していただいた医局の諸先生のおかげと心から感謝しています。また英語指導をしていただいたMr. Donald Sturgeにも心から感謝申し上げます。ありがとうございました。この経験を今後の仕事に生かしたいと思います。

 Dear Mr. Donald Sturge.
            I appreciate your support and help so much!

中川美砂子

【ポスター会場】

【McCormick Placeで行われた

外科博物館にて

ミシガン湖から望むシカゴの摩天楼

地上442m、
アメリカで最も高いウィリスタワーからのシカゴ市街

ASCO Annual Meeting】