■山本洋太先生

 去る11月27日-29日、第70回臨床外科学会総会が東京、ホテルニューオータニで開催され、参加してきました。
 第1日目は、ランチョンセミナーで、今トピックスの一つ、腹臥位での胸腔鏡下食道切除についての講演を聴いてきました。腹臥位によって椎体と肺の間のスペースが確保でき、106recL、tbLの郭清や、下部食道の剥離に大変有利である、また、拡大視による利点もある、点が興味深かったです。合併症として失明がありうるということは驚きでした。失明を防ぐため、体位には万全の注意を払っているとの事でした。午前中、澤田先生は腸瘻造設後のイレウス症例の検討、の口演、午後、湯浅先生は、DFP療法の治療効果の検討、の口演をされ、どちらも活発な討議がありました。DFP療法は、他の施設に比較しても極めて優れた効果を示している反面、セカンドラインのレジメの選択が難しい点も考えられました。私のポスター発表は、肺癌小腸転移の2例の発表でしたが、当科の過去肺癌手術症例700例余りの中でも、小腸転移は2例のみで、その2例とも、私が主治医であったことは、大きな偶然であったと思います。ノイエスは、予後が不良なものの、原発巣がコントロールできれば、長期生存の希望がある、という事でした。私の発表には丹黒教授、梅本先生をはじめ、先輩、同期、後輩の先生方が聴きに来て下さり、非常にアットホームな雰囲気で発表ができました。質疑にはしどろもどろになりながらも、回答することができました。梅本先生の口演も拝聴してきました。腹腔鏡下での再手術、再建のご報告でしたが、梅本先生のバイタリティには、いつも頭が下がる思いです。夜は、部活(テニス部)の後輩である、墨東病院の小野山先生と食事を楽しんできました。
 3日目の河北先生、原先生の発表も無事に終わりました。臨床外科学会総会は日本最大の外科学会の一つで、規模、内容、盛り上がり、全てが刺激的でした。
今回は、病棟グループが4人も抜けてしまい、残ってくださった、先生方には多大な御迷惑をおかけしました事を、深くお詫び申し上げます。

                                                               文責 山本洋太