日本クリニカルパス学会総会に参加して
11月21日~22日まで大宮で開催されました第9回日本クリニカルパス学会に参加しました。
今回、「がん診療と病診連携」という演目のシンポジウムで、肺癌病診連携クリニカルパスについて発表してきました。
シンポジストの面々もいろいろで、私を含め、関西医科大学の肝胆膵外科・広島記念病院の地域連携のコーディネーター・済世会横浜市東部病院の消化器外科・長崎市医師会の開業医の先生と計5名でした。
私の発表では、動きのとりにくい大学でパスを導入し結果を出していること、また、徳島県という地方だからこそできる肺癌術後の県内統一パス作成の試みについても発表させていただき、一定の評価をいただきました。
横浜の先生は医師会の先生と一緒にパスを作り、それを導入した成果を発表されており、市中病院というフットワークの軽さと医師会主導で作ったということで、非常に円滑に進んでいるようでした。
また、長崎市医師会の取り組みとしては、退院時から病院主治医とかかりつけ医が合同でカンファレンスを行い、緩和ケアや看取りまで広範囲にスムーズな連携を行っていることが紹介され、非常に興味深かったです。長崎市は全国のモデルケースになっているようで、非常にアクティブな開業医の先生を目の当たりにしました。
発表後のディスカッションでは、主に「パスを作成し、うまく動かすためにはどうすべきか」という点が議論の中心となりました。
①行政主導ではなく、やはり患者さん中心であるという点が大切であること。
②病院主治医からかかりつけ医へのスムーズな移行のためには、連携コーディネーターが不可欠であること。
③パスを地域で進めていくためのオピニオンリーダーの存在と医師会との円滑な関係が必要であること。
ディスカッションの最後で、住友先生にも特に③についてコメントを頂きました。
今後ともよりよいものにする努力を続けたいと思った次第です。
今回もまた、一人での参加だったので、写真がないことをお許しください。
なお、今回の発表に当たり、パス作成・導入にわたってご指導いただいた県立中央病院住友先生をはじめ諸先生方、ご協力くださったかかりつけの先生方、留守中にいろいろとお世話になった医局の先生方に感謝いたします。
文責 鳥羽博明