食道内視鏡検査

当科では、毎週火曜日の午前中に食道内視鏡検査を行っています。
観察範囲は上部消化管(食道、胃、十二指腸)です。
検査は主に食道疾患のため今後当科で治療を受けられる予定の方、また治療後(手術、化学療法、放射線療法など)の経過観察を必要とされる方を対象に行っています。
内視鏡的治療が必要な場合には消化器内科医師と連携をとり治療に当たっています。

検査の詳しい説明は「日本消化器内視鏡学会ホームページ」を参照ください

食道がんのCTリンパ管造影検査について

当科では食道がんにおける個別化治療、センチネルリンパ節ナビゲーション治療の一環として表在型食道がんに対するCTリンパ管造影検査(Computed Tomography LymphoGraphy;CTLG)を行っています。

【検査の目的】

リンパ節転移の診断は、食道がんの治療法を決めるうえで非常に重要です。通常、リンパ節転移の診断は、造影CTやPET/CT検査により行われていますが、その診断精度は100%ではありません。当科では内視鏡検査とCT検査を組み合わせ、リンパ管およびリンパ節を造影することによりその診断精度を高める取り組みをしています。

【検査の方法】

食道内視鏡により食道粘膜内に血管用造影剤を腫瘍周囲に4ケ所注入し、その直後に、CT検査をすることによりリンパ管の描出を行います。これにより、がんが最初に転移を起こすセンチネルリンパ節を同定することが可能になり、これまで以上に正確なリンパ節転移診断が可能となります。

【参考文献】

センチネルリンパ節生検 手技・エビデンス・ピットフォール 丹黒 章 編 日本医事新報社

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